本物は人が

 よい番組に出会いました。NHKBSプレミアム「世界で一番美しい瞬間(とき)
ブルゴーニュ地方のドメーヌを取材した番組です。
ボルドーのシャトーと違い規模が小さく、経営者は農園主といった感じ、シャトーのよう
に貴族出身者ではありません。
ぶどうの収穫に要する時間は10日間、毎日50人が必要なのですが、集まる人たちは村
の人々・ソムリエや料理人・仕事を休んで参加する人(収穫作業をバカンスとして楽しむ
為に来る)までいます。そこでの収穫作業で経験を積みたいとか、純粋に楽しみたいとい
う人たち。数合わせの人集めではありません。何処もが忙しいこの時期、おいしい料理が
人集めのコツだそうですが、仕事の質の高さをに目を向けていることがすごい食べる
事を楽しみに出来る人は心も豊かな人でしょう。
広大なブドウ畑の収穫、仕込みなどは全て人手、ブルゴーニュの伝統的な手法を守り、4
日間樽に寝かせたぶどうをつぶすのも、人が樽に入って行います。背の低い人は炭酸がガ
スで危険だそうです。人の手が入った食べ物(飲み物か)造りはやはり魅力的です。
ポレという収穫の打ち上げ、体と心を使って関わった人たちの本物の笑顔が素敵でした。
ぜひこのようなワインを飲んでみたいです。 

この番組、地元の人との心の交流をうたった演出ぷんぷんの旅番組より、その場所を魅力
的と思わせる要素がたくさん詰まっています。最近のTVは4K・5Kなどハード面ばかり
うたっていますが、その前に質の高い番組作りをしてほしいものです。 
(この番組では「赤毛のアン」の物語が生まれたプリンス・エドワード島の秋も紹介され
ました。流行を追っている訳ではありませんが、次の旅行計画の候補になりました。)

北斗市某ワイナリーのぶどう畑のカット(ブルゴーニュではありません)
 

 

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です