20年前の技術

 県内で実施されたアマチュア無線非常通信訓練に参加しました。といっても
指定された時間内に訓練用電文を無線を使って書き込むだけです。今回私が参
加したのは音声通信ではなく文字通信です。 
20年程前はインターネットがまだ広く普及しておらず、無線を使ったパケッ
トによる文字通信が盛んだったそうです。その後インターネットの爆発的な普
及により、まったく使われなくなりました。必要なTNCと呼ばれる機材は国内
では製造メーカーが無くなり、入手不可能になってしまいました。国外でも唯
一米国のKantronics社が Packet Communicatorというモデルを販売してい
るだけです。幸運にも先のハムフェアーでジャンク(中古の放出品)のTNCを
入手、今回の訓練に参加が出来ました。37年間のブランクがある私には初め
て触れる技術です。
文字通信は音声通信の補助的な位置づけと扱われがちですが、内容を広く確実
に伝達する優位性もあります。電話やインターネットがまったく使え無い状況
でも使える仕組みとして無線を使ったパケット通信も選択肢の一つと思います。
20年前の技術がまだ十分役立つことを再認識しました。
最新技術であればデジタルを使ったD-SterやC4FMも音声・文字に加え画像通
が可能であり、強力です。
多くの手段がありますが、通信網を自力で構築・維持で出来ることが外せ
ないポイントです。

TNCインターフェースをプレップボード(実験基板)で実験中

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