300点近くの作品展示があると聞いた川瀬 巴水(かわせ
はすい)展に足を運びました。初めての千葉市美術館です。
タイトルが-郷愁の日本風景-とあるように、今は懐かしい子供
のころの風景がそこにありました。ほとんどの作品は私が生
まれる前の時代なのですが、今とは違い、世の中の変化はゆっ
くりとしたものだったのでしょう。年末に訪れた法師温泉が
作品としてありました。昭和8年とありますが雰囲気はその
ままです。
素朴な風景のどこかに人や動物が小さく置かれていたりして、
それが心を温かくしてくれます。精密で繊細な線も特徴でしょ
うか。さらにポップな感じとどきっとするような色使いの絵も
あります。版画ならではの表現力の深さを楽しみました。
版木や基になる水彩画の展示もあり、版画事業?がシステム的
に行われていたことが理解できました。多くの作品が大切に保
存できたのも版画ならではの版元があったからでしょうか。
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